学校法人「同朋学園」は、運営する名古屋造形大学(小牧市)のキャンパスを名古屋市北区の名城公園東側の国有地に全面移転させる計画を発表した。2022年4月の新キャンパスでの開学をめざし、学園は現在、東海財務局と土地の売買契約締結に向けた事務手続きを進めている。
名古屋駅、変わりゆく街
新キャンパスは、地上5階、地下1階建て。周辺環境に配慮し、一番高い部分でも二十数メートルとする。建物中央部分には店舗を置き、多くの人々が行き交う「アートストリート」を設ける。地下に市営地下鉄・名城公園駅があることから建物の重量を軽くする工夫も凝らす。設計は、建築家の山本理顕学長が担う。
山本学長は「単に学生が作品をつくるのではなく、外の人と触れ合えなければ意味がない。名古屋音楽大学など学園のほかの大学とも連携し、名古屋の新しい観光スポットになればいいと思っている」と語った。
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〈名古屋造形大〉 1967年に名古屋造形芸術短期大として開学。90年に4年制の名古屋造形芸術大として設置され、08年から現在の名称になった。造形学部と大学院造形研究科で計約830人が学ぶ。