福岡県の中央部・筑豊地方に嘉麻(かま)市はある。合併で誕生して12年になるが、いまいち知られていない。人口は4万人を割り、高齢化も進む。そんなまちをラップのリズムに乗せて応援するPRソングを、市内の高校を卒業した若者3人の音楽ユニットが作った。曲名は、どストレートに「嘉麻市紹介RAP」。これで知名度も上々?
《知ってた?ここ福岡県のほぼ中心地 俺も立派な九州人》
《嘉麻市RESPECTしてるからこそ作った嘉麻市RAP 無我夢中に》
そんな歌詞で始まる曲を作ったのは、九州産業大4年の鴨川寿童(じゅどう)さん、福祉施設職員の籾井諒介さん、福岡工業大4年の廣瀬瑛次さんが2015年に結成した音楽ユニット「グラデーション」。
3人とも嘉麻市にある県立稲築志耕館(いなつきしこうかん)高校出身の22歳。鴨川さんが作曲とDJ、籾井さんがボーカル、廣瀬さんがサックスを担当し、嘉麻市を中心にライブ活動をしている。ラップやヒップホップ、ダンスミュージックなどオリジナル曲は20曲近くあるという。
今回のPRソングは、3人で唯一、嘉麻市在住の籾井さんが地元をPRしたいと発案。籾井さんが作詞し、パソコンのソフトで曲作りをする鴨川さんが曲を仕上げた。
筑豊を南北に貫く遠賀川、豊臣…