大黒摩季が、8年ぶりのオリジナルアルバム「MUSIC MUSCLE(ミュージック マッスル)」を5日にリリースした。6年に及ぶ病気療養を経て2016年に復帰。昨年デビュー25周年を迎えた。8年分の思いを込めたアルバムは全27曲、CD2枚の大作になった。
大黒摩季、母の介護を歌う「未来を見て、姉妹のように」
「休んで歌えなくなって、明日はないかもしれないと思ったら曲がたくさんできた」と大黒は言う。
王道のロック、ラテン、R&B、ブルースなど多彩な曲が並ぶ。1枚目を「FIGHTING MUSCLE」、2枚目を「RESTING MUSCLE」と名付けた。「1枚目を聞いて戦い、疲れたり諦めたりしたら、2枚目でハートの休憩。自分を許し、救われるように作りました」
介護する母親への思いを歌った「Mama forever」などのバラードもある。
復帰第1弾シングルだった「Higher●●(●は斜め右上向きの矢印)Higher●●」は、詞も編曲も異なる2バージョンを収録。詞には過去のヒット曲名をちりばめた。
「自分の過去と遊ぶことで過去を肯定できる。『いつか笑える日が来るから今日の苦しみを乗り越えよう』と思ってやってきたけど、『ほうら、笑えたでしょ』と、若い頃の自分に言ってあげたい」
「ら・ら・ら」「夏が来る」など数々のヒット曲を持つ大黒だが、20代から抱えていた子宮疾患が悪化。10年に活動を休止した。母親の介護も同時期に重なった。
「子宮内膜症と子宮筋腫、卵巣…