片山さつき地方創生相にとっての今年の漢字は「堪(た)〈える〉」――。14日の記者会見でそう答えたが、国税庁への口利き疑惑や政治資金収支報告書を4回訂正したことへの追及に「耐えた」からではなく、本人は「ポジティブな意味を含む『堪える』だ」と語った。
広辞苑によると「堪える・耐える」には「こらえる、じっと我慢をする、持ちこたえる」などの意味がある。一方、「それをするだけの価値がある」という意味で使う場合には「ふつう『堪』を使う」としている。
片山氏は10月の大臣就任以降、わずか2カ月で4回も政治団体の収支報告書を訂正し、先の臨時国会でたびたび野党から追及を受けた。片山氏は会見で、「追及に『耐えた』という意味も含むのか」と問われ、「『耐』だとそれだけだと思うが、『堪』は『何々に堪えうるようなものができた』ということにも使える」と説明した。(田嶋慶彦)