世界に通じるトップアスリートの育成や支援をめざし、関西経済連合会などは10日、「関西スポーツ振興推進協議会」(座長=松本正義・関経連会長)を立ち上げた。五輪の候補選手らが集まる東京のナショナルトレーニングセンター(NTC)にならい、「関西版NTC」の設立を国に要望するなどしていく。
協議会は、関経連をはじめ京阪神の商工会議所、近畿2府4県の体育協会、大学関係者などで構成する。
選手の育成では、競技団体を通じて小学生から高校生までの有望選手を公募。練習環境の整備や遠征費の支援などに取り組む。また、近畿在住者ら1万人を対象にスポーツ活動実態調査を実施。企業を通じて働く世代からも聞き取り、スポーツ振興の具体策づくりにつなげる計画だ。
関西では、2019年にラグビー・ワールドカップ日本大会の試合が大阪・東大阪市花園ラグビー場などで行われ、21年には幅広い年齢層が参加する関西ワールドマスターズゲームズが、各地で開かれる。(辻森尚仁)