三菱重工業の宮永俊一社長は12日、国産ジェット旅客機「MRJ」の事業と航空機部品事業の統合をめざす方針を示した。MRJは開発が難航し、航空会社への納入開始が当初計画より7年遅い2020年になる見込み。その後の成長戦略も描けておらず、収益改善策として検討していた。
報道各社との共同インタビューで明らかにした。航空機部品事業では、おもに米ボーイング向けに主翼などを生産している。宮永氏はMRJを開発する子会社の三菱航空機について、「航空機部品事業と別々にしておくのは間接部門の無駄になる」と述べ、事業統合でコスト削減が見込めると説明した。「機体や配線など、つくり方は同じ。どうシナジー(相乗効果)が出せるか検討している」とも話した。
三菱航空機に対しては、220…