質問途中の黙礼をやめます――。乳児を連れた議場入りなどで論争を巻き起こした熊本市の緒方夕佳市議(43)が17日の市議会の一般質問で、登壇と降壇のたびの慣例となっている議長席への黙礼をしないと宣言した。一問一答形式の質疑を増やしたいとの考えからというが、議場からはヤジも上がった。
緒方市議は冒頭、「テンポの良いやりとりをするためにあいさつは最初と最後にします」と表明。120分の持ち時間で四十数回登壇したが、最初と最後以外は黙礼を省いた。序盤には「礼!」とヤジも飛んだ。
熊本市議会では3~4項目をまとめて尋ねる議員が大半。一問一答形式では1項目ずつ聞くことになり、自席と演壇の往復回数は増えてしまうが、緒方市議は朝日新聞の取材に「市民にわかりやすくしたい」として、「黙礼を省いて時間を短縮したい」と説明した。議会事務局には、その他の登壇の効率化策も提案しているという。
自民党市議団の議員は「論戦の…