「フルーツ王国」をうたう福岡県うきは市特産の果物の写真が、月替わりで登場する「うきはフルーツカレンダー」を、市と市観光協会が初めて制作した。「12カ月分の果物がそろう魅力を知って」とPRしている。
カレンダーは2019年版で、A3判の月めくり。1月=イチゴ▽2月=柑橘(かんきつ)▽3月=白イチゴ▽4月=トマト▽5月=ブルーベリー▽6月=モモ▽7月=ブドウ▽8月=ナシ▽9月=ブドウ(黒)▽10月=イチジク▽11月=カキ▽12月=キウイと、それぞれの旬の時期に果物が登場する。巨峰に代表される黒ブドウ、ブームの白イチゴはそれぞれ「独立」させた。
イチゴは「食べる直前に洗ってヘタを取る」、モモは「常温での保存が基本」など、おいしく味わうための豆知識も掲載。その月に楽しめるフルーツ狩り、季節のお薦め観光スポットも紹介している。
巻頭には、耳納(みのう)連山から扇状地が広がる地形や豊富な水など、果物の生産に適地した風土を「うきはテロワール」とフランス語を用いて紹介。巻末では、市内でとれる141種の果物の収穫期をひとまとめにした図も掲載している。
1千部を発行し、うち700部はPR用。市観光案内所「土蔵(くら)」(同市吉井町)で、1部1千円で販売している。市観光協会の土蔵スタッフ、矢羽田裕美さんは「四季のフルーツを目で楽しめます。このカレンダーで魅力を知って訪れる人が増えてほしい」と話す。
問い合わせは市観光協会(0943・77・5611)。(市川雄輝)