神戸市北部と中心部を結ぶ北神急行電鉄の市営化に向け、神戸市は27日、筆頭株主の阪急電鉄と協議を始めることで合意した。高額な運賃を下げ、市北部の人口減に歯止めをかけるのが狙いで、実現すれば全国的にも異例という。
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北神急行電鉄は谷上駅と新神戸駅の2駅だけで、運賃は360円。両駅間の約7・5キロのほぼ全域を六甲山を南北に貫くトンネルで結び、谷上駅で神戸電鉄と接続する。トンネル工事など建設費約700億円の負担が重く、他の交通機関より高い運賃が利用客離れの一因となっている。
県と市は1999年度から当時430円だった運賃の値下げを目的に、全国で初めて私鉄への財政支援を始めたが、運賃は高止まりの状態が続いている。
県と市の財政支援が今年度までの契約となっていることから、市が市営化に向けた協議を提案。相互乗り入れする市営地下鉄西神・山手線との間で業務の効率化を図るなどして運賃を下げ、市北部の人口減を食い止めたい考えだ。
久元喜造市長は27日にあった…