昭和天皇が御製(和歌)の推敲(すいこう)に使ったとみられる29枚の罫紙(けいし)とともに、心に浮かんだことを直筆で記したとみられる8枚のメモが残されていた。罫紙とともに近しい人が保管していた。メモには、雪の日に「二二六事けんを思ふ」などの記述があった。
昭和天皇、晩年まで抱えた悲しみ 半藤一利氏が見た直筆
昭和天皇の直筆原稿見つかる まとまった状態で初めて
見つかったメモは横7・5~10・5センチ、縦8・8~15センチのわら半紙8枚。裏表にびっしりと和歌のようなものや、散文の書き付けが鉛筆で記され、内容から昭和50年代後半から60年代のものとみられる。筆跡は、一緒に発見された29枚の罫紙と共通し、1987年5月の佐賀県訪問時の歌「はれわたるうれしの(の)をかに人々となゑうえをへてたねまきにけり」など罫紙の歌と同じものが少なくとも2首確認できた。
宮内庁関係者らによると、昭和…