馬の産地だった高知県幡多(はた)郡の戦中の映像が、朝日新聞社が子供向けに作製した映像ニュース「アサヒホームグラフ」に残っていた。「馬と親しむ」というタイトルで約2分の白黒の映像だ。
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「昔から馬の産地として知られています」「娘たちはごく小さな時分から馬と一緒に育てられました」などと、幡多郡を紹介するナレーションが流れる。
映像では若い娘が馬を乗りこなし、川で馬を洗ったりなでたりしながら笑う場面も撮影されている。
農繁期の手伝いのほか、軍馬の鍛錬も娘たちが担っていると説明が続く。制作のクレジットには「朝日新聞社」、後援には「大政翼賛会宣傳部」とある。映像が撮影された当時は日中戦争の最中とみられる。
幡多郡は県西南部。映像では所在地を「ヒロミ」と音声のみで紹介しているため、撮影場所ははっきりとわからない。だが現在の幡多郡大月町に弘見という地区があり、訪ねてみた。
記者が訪ねた現在の幡多は?動画でも紹介します。
大月町史などによると、幡多郡…