記憶が駆け巡ります――。ノーベル文学賞作家、カズオ・イシグロさんが長崎の思い出を記したメッセージが新たに寄せられ、長崎市の市民会館に展示されている。長崎を訪れたいとの思いも記され、会館ではイシグロさん訪問まで展示を続けていくという。
イシグロさんは1954年、長崎市生まれ。母親が原爆を経験している。5歳の時、父親の仕事の関係で英国に移住し、83年に英国籍を取得。2017年、ノーベル文学賞を受賞した。
受賞を受けて市民会館は昨年11月、イシグロさんの経歴や作品を紹介するイベントを企画。長崎市の田上富久市長を通じてイシグロさんにメッセージを依頼し、英文で寄せられた。
《「長崎」と聞くといつも、私…