秩父宮ラグビー場(東京都港区)で、1964年の東京五輪以来、55年ぶりにサッカーの試合が実施される方向だ。「ラグビーの聖地」で特例が認められた背景に、日本で今年開かれるラグビー・ワールドカップ(W杯)がある。
秩父宮ラグビー場(完成当時は東京ラグビー場)は1947年、ラグビー関係者の浄財を建設費に充てて造られた。戦後、米軍の駐車場だった場所を、関係者らが石などを取り除いて整地した。
同ラグビー場を管理する日本スポーツ振興センター(JSC)によると、スポーツの試合ではラグビーのみが行われてきたという。便利な都内の一等地にありながら、64年東京五輪でサッカー会場となったのが唯一の例外だ。
今回なぜ、伝統を覆すことになりそうなのか。
9~11月に開かれるラグビー…