ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は23日、今年に予定している訪日の時期について、11月になると明かした。中米パナマに向かう機中での記者会見で述べたと、イタリアメディアが報じた。
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法王は昨年12月に前田万葉枢機卿と面会した際、今年来日する意向を示していた。メディアに対し、訪日の決定と、具体的な時期を法王自ら明らかにしたのは初めて。法王は核廃絶に強い関心があり、滞在中に被爆地の広島と長崎への訪問を望んでいるという。
ローマ法王の訪日が実現すれば、1981年の故ヨハネ・パウロ2世以来38年ぶり。日本側は安倍晋三首相が2014年に来日を要請したほか、昨年5月には広島・長崎の両市長が連名で、来日を要望する親書を法王あてに送っていた。(ローマ=河原田慎一)