千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡した事件で、県柏児童相談所は28日、心愛さんの長期欠席を把握したのは事件発覚の3日前だったと明らかにした。その後も、家庭訪問などはしなかったという。長期の欠席や休みは虐待のリスク要因とされ、「早く気づいて対応すべきだった」と不手際を認めた。
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柏児相によると、心愛さんは昨年12月21日の最終登校日を最後に、市立二ツ塚小学校に登校していなかった。冬休み明けの今年1月7日、父親の勇一郎容疑者(41)=傷害容疑で逮捕=が小学校に電話して「沖縄にいる」と伝え、11日には「2月4日に登校させる」と連絡した。しかし、同校が柏児相に連絡したのは21日で、柏児相もこの後、家庭訪問などの対応をしなかった。心愛さんは24日深夜、自宅の浴室で死亡しているのが発見された。
虐待があった家庭では、子どものけがやあざが癒えるまで、親が長期の休みを取らせることがあるという。千葉県の虐待防止マニュアルは、こうしたリスクがある場合は学校や児相が連携して対応するよう定めている。柏児相の二瓶一嗣所長は心愛さんについて「以前も長期の休みを取って問題がなかったので、今回も問題ないと思っていた」と釈明した。
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