神戸市は29日、2021年のパラ陸上世界選手権の開催地に立候補したと発表した。パリも名乗りをあげており、国際パラリンピック委員会(IPC)が4月に決定する。実現すれば初の日本開催となる。
世界パラ陸上はIPCが創設し、1994年にベルリンで第1回大会が開かれた。当初4年ごとだったが近年は2年に1度になり、今年11月に第9回大会がドバイである。
第10回大会は21年秋に10日間の予定で、約100の国・地域から約1400人の選手と約10万人の観客が見込まれている。神戸市は会場に想定するユニバー記念競技場(同市須磨区)に車いす席を増設するなど、バリアフリー化を進める方針。岡田健二・市民参画推進局長は「神戸を世界に向けて発信したい。東京パラリンピックの翌年に開催できれば、スポーツへの興味を持ちながら神戸の街も見ていただけるのではないか」と話した。(野平悠一)