神奈川県鎌倉市が市立中学校(全9校)で2017年11月に始めたデリバリー方式の給食が、「荷物が軽くなった」「おいしくて楽しみ」「栄養バランスも多彩な献立も期待以上」と生徒にも保護者にも好評だ。利用率は想定の6割を大きく上回り、8割を超える。「給食でおなかも心もいっぱいに」の思いを込めて、導入前に丁寧な説明会を重ねたことが功を奏した。
プラスチック製弁当箱で届く給食は、委託先の業者が市内に新設した工場で、地元食材を主体に全校分をつくる。給食費は1食330円(牛乳込み)。鏡開きの日はあんこ添えの白玉、卒業式にはキンメダイを奮発するなど、市教育委員会の栄養士が作成する献立は季節感や話題作りを心がける。姉妹都市・長野県上田市の食材で作った日もあった。
食物アレルギーに完全対応できないため家庭弁当との併用制。ネットなどで1カ月単位で予約し、7日前までに1日ごとにキャンセルもできる。
当初、市教委は保護者の利便性…