太平洋側を中心に、全国各地で1月の降水量が非常に少なくなっている。東海地方は30日現在、名古屋市の降水量は1・5ミリ、多雨で知られる三重県尾鷲市も0・5ミリと記録的少雨だ。予想以上に空気が乾燥した状態が続き、生活や産業に影響が出ている。
気象庁によると、東海地方は31日は曇りで次第に雨になるところもあり、「恵みの雨」を期待する声も高まっている。
「こんなに少ないのも珍しい」。ヒノキの産地で知られる三重県尾鷲市。「森林組合おわせ」の川端将文・事業課長は驚く。年間降水量は4千ミリ近く、1日の最多降水量も全国3位(806ミリ、1968年9月26日観測)を記録するなど、もともと雨の多い地域だ。平年は1月も月100ミリ程度の雨が降るという。幸い今のところ木々への影響は出ていないが、川端課長は「2月半ばには新しい苗を植える。早く恵みの雨が欲しい」と話す。
名古屋地方気象台によると、少…