埼玉県川口市立の中学校に通っていた元男子生徒(16)が、いじめに関する情報公開請求で開示されていない文書があるのは違法だとして、市を相手取り、文書の開示などを求める訴訟をさいたま地裁に起こした。元生徒側が30日、明らかにした。
訴えなどによると、元生徒は昨年卒業した中学校で同級生などからいじめを受け不登校になった。市教育委員会が設置した第三者委員会は「不登校はいじめが主因」とする報告書をまとめている。
元生徒側は昨年1月、いじめに関する全資料を市教委に請求し、学校の報告(6ページ)と市教委の対応(12ページ)が開示された。しかし、県教育委員会に文部科学省や市教委とのやりとりの記録の開示を求めると、約300ページが5月末に開示された。さらに11月、市作成の文書の公開を県教委に求めたところ、保護者の聞き取り調査結果など約100ページに及ぶ資料が今月11日、開示された。
元生徒側は、いじめに関する必…