競技は違えど、神戸を本拠とする二つのスポーツチームに世界的司令塔がいる。サッカー・Jリーグ1部ヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタ(34)とラグビー・トップリーグ神戸製鋼のSOダン・カーター(36)だ。それぞれワールドカップ(W杯)ではスペイン、ニュージーランドと母国を世界一に導いたスター。取材すればするほど、似ていることに気付く。 対戦相手の誰もが「簡単に飛び込めない間合いがある」と語る。パスをするのか自分で持ち込むのか、ぎりぎりまでわからない。なぜか。まずピタリと球を止め、捕球ができている。キックもパスも動きに無駄がない。基本技術を極めているから、判断する時間を長く持て、優位に立てる。 もう一つは人間性。気さくで、あれだけの実力をひけらかすことが一切ない。 イニエスタは朝、顔を合わす選手やスタッフ数十人全員の目を見て握手し、「おはよう」と日本語であいさつをする。カーターは勝利に貢献しても、「FW陣が体を張って球を確保してくれたおかげであのプレーがある」とまず周囲に感謝する。尊敬が集まる。自然と球が集まる。 2人は天才かもしれない。しかし特別ではない。誰もができることをやり抜いたからこそ、今の彼らがある。(有田憲一) |
イニエスタとカーターの共通点は 来日した世界的司令塔
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