米アマゾンは2018年通期の決算で、過去最高益を更新した。一時は「1兆ドルクラブ」で肩を並べていたアップルを時価総額で上回る状態だ。強さのカギはどこにあるのか。
「AWSは非常に強い成長率を維持した」。アマゾン幹部は会見でこう語った。主力のネット小売りに加え、企業向けのクラウド事業を手がける子会社「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)」が成長したことに満足げだった。
アマゾンの18年通期決算は売上高が前年比31%増の2328億8700万ドル(約25兆4千億円)で、純利益は前年の3・3倍の100億7300万ドル(約1兆1千億円)。124億ドルの営業利益は、北米部門の約73億ドルに加え、AWSも約73億ドルを稼ぎ、国際部門の約21億ドルの営業損失を埋めた。
企業がかつてのように自社内に…