新生銀行のキャッシュカードで4日昼、提携ATM(現金自動出入機)から預金を引き出せなくなるトラブルが起きた。約45分で復旧した。1日夜にも同様のトラブルが起きており、キャッシュカードの主要な機能が短期間にたびたび使えなくなるのは異例。新生銀は2回の障害の原因は異なるとしている。
新生銀によると、4日午後0時28分ごろから約46分間にわたり、同行のキャッシュカードを使った預金の引き出しや預け入れなどができなくなった。ATM管理システムに問題が生じたという。新生銀は自前のATMがなく、預金者はセブン銀行などの提携ATMを使う形になっている。
1日の障害では預金を引き出せなかったのに残高が減る「不整合」が起きたが、今回は同様の事態は確認できていないという。
新生銀は昨年末から今年初めにかけ、基幹の勘定系システムのサーバーなどを一部入れ替えた。1日の障害はこれが原因の可能性が高いというが、4日の障害は無関係という。2回の障害の間に関連性は薄いとみている。(榊原謙)