愛知県豊田市の養豚場などに感染が広まった家畜伝染病「豚(とん)コレラ」について、農林水産省は7日、この養豚場と岐阜県内で1月に感染が確認されていた養豚場との間で、同じ飼料トラックが出入りしていたことを明らかにした。トラックの消毒が不十分だった可能性があるという。同日午前に開かれた自民党の会合で説明した。
豚コレラは昨年9月以降、岐阜県内での発生が相次いでいたが、豊田市の養豚場は同県から30キロほど離れており、感染経路が焦点になっている。農水省は疫学調査チームを現地に派遣し、衛生管理について関係者に話を聞くなどして慎重に調べを進めている。
関係者によると、豊田市の養豚場との関わりがみられるのは、1月に発生がわかった岐阜県各務原(かかみがはら)市の養豚場と、その出荷先の同県本巣(もとす)市の養豚場。豊田市を含めて、三つの養豚場には、同じトラックを使って飼料が搬入されていた。