ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に昨年登録された神事「見島のカセドリ」が9日夜、佐賀市蓮池町の見島地区であった。
ナマハゲなど「来訪神」、ユネスコ無形文化遺産登録へ
笠や蓑(みの)をまとって頭を白手ぬぐいで覆った若者2人が、神の使者「加勢鳥(かせどり)」に扮し、約20戸を訪れた。悪霊を追い払うとして、先端が割り裂かれた青竹を玄関先などに打ち付け、ガチャガチャと激しい「羽音」を鳴らして回った。
380年前に始まったとされる小正月の行事で、無形文化遺産への登録後は初めてとなった。(秦忠弘)