若手長距離ランナーの登竜門とされる「延岡西日本マラソン」(延岡市など主催)の第57回大会が10日、延岡市役所前発着の日本陸連公認コースで開催された。男子は須河宏紀選手(27)=サンベルクス(東京)=、女子は須河沙央理選手(26)=オトバンク陸上競技部(同)=が共に初優勝。53回から女子の部が併設されて初の兄妹優勝となった。
男子は30キロ過ぎに4人が先頭集団を形成。35キロで2人に絞られ、38キロ付近から須河選手が前に出て、そのままゴールインした。記録は2位と53秒差の2時間11分46秒で歴代4位。3度目の優勝を目指した地元の松尾良一選手(27)=旭化成=は4位に終わった。
女子で優勝した妹の須河選手は2時間44分40秒。
宏紀選手は「不安はあったが、昨年末のさいたま国際マラソンで走る妹の姿を見て刺激を受けた。これからも切磋琢磨(せっさたくま)を続けたい」。沙央理選手も「兄は一番のライバル」と喜んでいた。
大会には男子449人、女子32人が出場した。(吉田耕一)