東武東上線に小江戸川越(埼玉県川越市)の名所や行事を題材にしたラッピング電車「池袋・川越アートトレイン」が登場する。東武鉄道は観光客の利用増加策に力を入れており、「川越観光=東上線」を印象づけるねらい。絵は車両ごとに季節感を出し、10両1編成で春夏秋冬も表現した。12日から運行が始まる。
通勤特急「TJライナー」に使われている車両で、ラッピングは若手画家の古家野雄紀さんがデザインした。時の鐘、菓子屋横丁、川越まつりといった定番はもちろん、「新河岸川と桜並木」「大正浪漫夢通りの鯉(こい)のぼり」など「知る人ぞ知る」題材もある。
3月のダイヤ改定から新たに「川越特急」を走らせる予定で、ラッピング車両も使う。池袋―川越間の所要時間はTJライナーと同じ26分だが、特急料金(310円など)が不要。土日と休日は午前中に下り2本、夕方に上り4本(平日は2本と3本)と、運行を観光客の動向に合わせた。
ラッピング電車の運行情報は、同社お客さまセンター(03・5962・0102)で案内する予定。(西堀岳路)