白いまわし姿の男たちが福を呼ぶとされる木の棒「宝木(しんぎ)」を奪い合う裸祭り「西大寺会陽(さいだいじえよう)」が16日、岡山市東区の金陵山西大寺であった。平成最後の祭りには、約1万人が参加した。
室町時代に始まったとされ、今年で510回目。午後10時ごろ、境内の明かりが一斉に消され、住職が高さ約4メートルの御福窓(ごふくまど)から2本の宝木(長さ約20センチ)を投げ込んだ。冷水で清めた体から湯気を発する男たちが宝木を奪い合い、境内には裸の渦ができた。宝木を手にし、境内を出た男性が今年の「福男」になった。