横浜市は19日、実際に食べる時間が15分程度しかなく、「短すぎる」などと指摘を受けていた市立中学校の昼食時間の延長を青葉、磯子、金沢の3区の複数校が検討していることを明らかにした。市議会本会議で横山正人市議(自民党)の質問に鯉渕(こいぶち)信也教育長が答えた。
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市教委によると、横浜市の市立中学校では、昼休みは45分程度で、そのうち昼食の準備時間が5分、実際に食事する時間が15分程度の学校が多い。生徒たちは残る時間を、生徒会や部活の練習に代表される様々な活動にあてている。
横山市議は「(食べるのに)余裕がない時間配分になっている」と指摘。「食育の重要性が高まっている」として、「学校の背中を押す意味でも昼食時間の延長について、教育委員会が考え方を示す必要がある」とただした。
鯉渕教育長は「食育の観点からも、ゆとりある昼食時間を確保することは大切」と応じた。
市教委などによると、始業や終業、昼休み時間などの日課表は各校の校長が決めており、3区の複数の校長が4月から昼食時間を5分延ばすことを検討している。その分、始業や終業時間を変えるなど、全体の時間割を調整して、時間を確保するという。(高野真吾)
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