内閣府は21日、2月の月例経済報告を公表し、国内景気の基調判断を「緩やかに回復している」で据え置いた。一方、生産についての判断を3年4カ月ぶりに下方修正したほか、企業収益の判断も2年8カ月ぶりに下方修正した。中国経済の減速の影響が出てきたためで、1月に引き下げた輸出に続き、下方修正が目立ってきた。
生産については、中国など海外向けの電子部品や生産用の機械が減速。「緩やかに増加している」に「一部に弱さがみられるものの」を付け加えた。
企業収益は、やはり中国向けが不振で、判断を「改善している」から「高い水準にあるものの、改善に足踏みがみられる」へと修正した。世界景気についても、中国や欧州経済の減速を受け、2カ月連続で下方修正した。
ただ、個人消費や企業の設備投…