22日昼、ソウルの日本大使館そばで開かれた市民集会。竹島をめぐる河野太郎外相の発言を批判した=李聖鎮撮影
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日韓関係の悪化に歯止めがかからない。元徴用工への賠償問題や韓国の国会議長による天皇陛下への謝罪要求など問題が続発。日本政府内にはあきらめムードすら漂う。韓国政府は南北関係改善を最優先。日本への関心は薄れ、関係改善の糸口はみえない。
「外交能力を失っている」
22日に松江市で開かれた「竹島の日」記念式典。政府代表として出席した安藤裕・内閣府政務官は「韓国により不法占拠されている竹島は、我が国固有の領土で、主権に関わる極めて重要な課題だ」と訴えた。2012年の李明博(イミョンバク)大統領(当時)の竹島上陸や海洋調査船による周辺海域での調査などを列挙。例年よりも、韓国の問題点を強調するくだりが目立った。
かつてないほど冷える日韓関係。双方の主張が激化する背景には、何があるのか。
式典には超党派の「日本の領土…