新型電車は語呂合わせ――。第三セクターの阿武隈急行に31年ぶりに登場する車両が22日、神奈川県のメーカーから福島県伊達市の車両基地に到着した。同社の通称「あぶきゅう」にちなんで「AB900系」と名付けられた。
テツの広場
新車両は2両編成。JR東北線などを走る「E721系」がベースだが、前面は落ち着いた薄い藍色で、側面には社名の頭文字「A」をモチーフにしたデザインが描かれている。車内にはバリアフリーに対応したトイレもある。
来月から試運転をし、7月1日に営業運転を始める予定だ。現在運行している「8100系」は、阿武急が全線開業した1988年にデビュー。老朽化が目立つため、段階的に新車両へ置き換えるという。(平林大輔)