京都大で入試の2次試験が始まった25日、「平成」を掲げる小渕恵三官房長官(当時)を模したハリボテが吉田キャンパスに登場した。作者は不明だ。
入試に合わせて毎年ハリボテが登場し、受験生を迎える。ここ数年はゲームキャラクターや芸人だったが、代替わりする今年は世相を反映させたようだ。
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台座には「折田先生像」の文字。前身の旧制三高で「自由な学風」を築いた初代校長だ。ただ、無許可のハリボテは昼すぎに撤去され、設置の自由は認められず。
首都圏のJR運行乱れ受験生に影響
国公立大学入試の2次試験の前期日程が25日、始まった。首都圏では、JR中央・総武線が停電の影響で約4時間半にわたって運転を見合わせたため、一橋大や千葉大、東京学芸大など少なくとも9大学が試験開始を1時間繰り下げるなどの対応をとった。また、東京大や首都大学東京などは、到着が遅れた受験生を別室で受験させるなどした。
東京消防庁や警視庁によると、東京都千代田区のJR水道橋駅近くの資材置き場で25日午前4時55分ごろに火災が発生。延焼して駅や信号に電気を送るためのケーブルが焼け、停電が起きたという。この影響で、JR中央線の快速電車は東京―高尾駅間の上下線、JR中央・総武各駅停車は千葉―三鷹駅間の上下線の運転を見合わせ、午前9時半ごろに再開した。
前期日程には、167大学579学部に25万8535人が志願。募集人員8万133人に対する志願倍率は、前年と同じ3・2倍となっている。中期日程は3月8日から、後期日程は同12日から実施される。中期・後期を合わせた志願倍率は、前年より0・1ポイント高い4・7倍。好調な就職状況を反映して、法学部や経済学部を含む人文・社会系学部の競争率が、前年より0・2ポイント高い5・1倍と人気を集めている。