「新たに刻む、ぼくらの軌跡。」。この夏に開催される第101回全国高校野球選手権大会のキャッチフレーズコンクールで、沖縄県立読谷(よみたん)高(読谷村)2年、座喜味優衣香(ざきみゆいか)さん(17)の作品が、グランプリに選ばれた。座喜味さんは「びっくりしたけど、うれしい」と喜んだ。
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高校生が対象のコンクール(朝日新聞社、朝日放送テレビ、朝日放送ラジオ主催、日本高野連後援)で、全国から5890点の応募があった。グランプリ1点と特別賞42点が選ばれた。
座喜味さんは、国語の授業でキャッチフレーズを考えるように言われ、昨夏の甲子園で、「金農旋風」を巻き起こした秋田の金足農の熱闘が頭に浮かんだ。
「いろんな人に勇気を与えて、すごいな。でも同じ高校生。自分たちもできることがあるんじゃないか」と二つの作品を考えた。
今年は101回目の大会となる。みんなで新たな歴史を作り上げていくという思いを込めて、「新たに」という言葉を使った。自分たちも一緒に頑張っていくという意味で、「ぼくらの」を入れた方を選んだ。
高校野球にはまったのは、中学3年のとき。友達の兄のチームが出る沖縄大会を見に行き、選手はもちろんベンチやスタンドが、たとえ負けていてもあきらめずに最後まで一体となって戦う様子に感動した。「テレビじゃ伝わらない、すごいパワーでした」
グランプリに選ばれ、同じクラスの野球部の主将から「俺たちも頑張らないとな」と言われ、うれしくなった。「これまでは、球児の頑張りを見て勇気をもらっていた。101回目からはみんなで甲子園をつくっていけたらいいな」(伊東聖)