中部電力は26日、2030年ごろまでに、再生可能エネルギー発電所を新たに200万キロワット以上つくる目標を発表した。投資額は数千億円規模になる見込みで、実現すれば、設備容量はいま(218万キロワット)の2倍になる。
再エネの「主力電源化」をめざす国の方針を踏まえ、40万キロワット相当の新設をめざすとした従来の目標を上方修正した。
洋上風力を中心に新規の発電所をつくるといい、場所や数は今後詰める。勝野哲社長は記者会見で「中部エリア内外で価格競争力のある再エネ開発を加速させ、低炭素社会の実現をめざす」と説明。19年度からの5年だけでも、1千億円規模を投じるとした。
国は30年度の電源構成に占める再エネの比率を「22~24%」にする目標も掲げる。勝野社長は中電の電源構成比も「国の比率に近づけたい」と述べた。