「まだまだ勝手に関西遺産」
片手でパッとはけ、脱ぐときはサッと脱げる。はき心地は抜群。そんな夢のような靴下が売れています。社長の開発意欲をかき立てた、常連客のひとこととは?
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最近、さまざまな素材や色の靴下を店頭で見かける。私もこだわってみたいと色々調べると、ユニークな靴下に行き着いた。
その名も「ラク~にはけるソックス」(1足税別1500円)。大阪府松原市の老舗靴下メーカー「コーマ」が1年前から売り出している。
はき口が広く開いていて、床に置いても立つから、はきやすい。前かがみにならなくても、片手でも、OK。編み方や設計が工夫されていて、身につけている間も脱げにくい。
吉村盛善社長(65)によると、きっかけは常連客の一言だった。社の隣にある直営店に靴下を買いに来た高齢者から「もっとはきやすい靴下と交換して」と言われた。「歩ける人でも、靴下をはくのが難しい人がいるのか」と改めて気づかされ、開発を思い立った。
高齢者のほか妊婦らにも好評で、発売から1年で予想以上の2万3千足が売れたという。
この会社の系列の高齢者施設で…