インドの「黒船」が日本に上陸する。インドホテル最大手OYO(オヨ)が日本で賃貸住宅サービス「OYO LIFE(オヨ・ライフ)」を始めるという。なぜ不動産なのか、日本市場に可能性はあるのか。オヨライフ運営会社の勝瀬博則CEO(最高経営責任者)に聞いた。
――オヨの特徴は何ですか?
スマホだけで入居から退居まで インドのOYOとヤフー
「『旅するように暮らす』がコンセプトです。車や服にいたるまでシェアが当たり前の時代、人々の意識は『所有』から『利用』に移っています。住宅でも同じ。オヨは家というものではなく、新しいライフスタイルを提供していきます。敷金礼金なしで初期費用を抑え、スマホ一つで入退居の手続きができるのが特徴です。引っ越しのハードルだった店舗での契約手続き、保険、光熱費の契約などはすべてオヨ側が行います。入居時に1万円以下の清掃費はいただきますが、ユーザーが払うのは基本的には家賃と共益費のみです」
「入居後も居住者のライフスタイルに合わせ、さまざまな経験やメリットを提供したい。他社と協力し、たとえば入居者にあわせて化粧品のサンプルを送るなどのサービスもできるかもしれません」
「不動産オーナーに対しても、家賃保証をして、オヨが付加価値をつけて管理するのでメリットがあります。アマゾンは仕入れから販売、配送まですべて責任を持って行う垂直統合型のネット通販で成長しました。オヨも同じく、物件管理から入居手続き、入居後のサービスまで全て行う垂直統合型です」
■狙いは「ミレニアル…