東福岡高校(福岡市)ボクシング部の40代の前監督が、参加資格のない部員を不正に選手登録し、大会に出場させた問題で、福岡県ボクシング連盟は「選手に危険を与えた重大な不正行為」として、前監督を除名処分とした。処分は2日付。東福岡高校によると、前監督は2月25日付で依願退職したという。
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除名処分を受けると、県連盟に関係する大会で、監督やセコンドといった職務につけない。
前監督は昨秋の大会で、「練習開始後8カ月経過」の参加資格に満たない1年生部員6人を不正に選手登録、うち3人を試合に出場させた。同校はこれを受け、前監督を無期限謹慎処分とし、日本ボクシング連盟は厳重注意していた。
県連盟によると、練習期間に満たない選手を出場させた▽出場資格証明書にウソを書いた▽選手にウソを言わせた、の三つの行為について、「選手に危険を与えた重大な不正行為」(事務局)と判断したという。
前監督をめぐっては、県連盟は2016年、女性を殴るなどしたとして、除名処分としたが、日本連盟の山根明会長(当時)からの指示などがあり、1年足らずで処分を解除していた。(角詠之)