大手受験予備校の河合塾(名古屋市)が、名古屋駅西口の結婚式場の跡地に全国最大規模となる新校舎の建設を計画している。2020年末の完成をめざして建物の解体工事が急ピッチで進められており、新校舎は今月にも着工する予定。
名古屋駅、変わりゆく街
リニア中央新幹線
河合塾によると、建物は鉄骨造り地下1階、地上11階建て。延べ床面積1万3780平方メートル。現在の名駅西口にある「名古屋校」と約100メートル北の「名駅校」を統合し、新校舎に教室を移す。高卒生だけでも約3千人の利用を見込んでいる。
結婚式場の土地と建物は、27年に開業が予定されるリニア中央新幹線の名古屋駅建設に向けた用地取得で、JR東海が地権者の代替地として16年に取得。その後、リニアの新駅予定地にある名古屋校と、老朽化が進んでいた名駅校の土地も取得し、河合塾側と結婚式場の土地の一部と交換することで合意した。
河合塾の担当者は「名駅エリアは河合塾にとって最重要拠点。新校舎をその旗艦校舎として位置づけ、プロジェクトを進めていきたい」と話す。(佐藤英彬)