大阪府池田市は、保育所などに入所する際の選考に人工知能(AI)を2019年度から導入すると発表した。これまで職員が延べ約230時間かけていたが、AIが数秒で判定。結果通知が今より1カ月程度早くなる。市によると、保育施設の選考にAIを導入するのは府内の市町村で初めてという。
保育施設選考にAI導入 数百時間→数秒で割り振り完了
市によると、今年4月の保育施設の入所申し込みは昨年12月にあり、希望者約700人が、保育所や認定こども園など24施設の利用を申し込んだ。
希望する施設や家庭状況をはじめ、きょうだいで同じ施設に行きたいといった細かいニーズに配慮しながら、職員4、5人がパズルのような複雑な手作業で選考。決定通知は今年2月中旬~下旬に希望者に届いた。
AIによる選考は、富士通が開発した新しいシステムを使う。職員が申し込みデータを入力すれば、どの施設に割り振るかをAIが瞬時に判断。この時間短縮によって、決定通知を届けるのが1カ月程度早くなる見込みだ。
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