「歌えるのは今しか」筋ジスの女性、託された詞と希望と——贯通日本资讯频道
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「歌えるのは今しか」筋ジスの女性、託された詞と希望と

筋力が失われる難病・筋ジストロフィーを患う女性(36)が10日、東京都千代田区でコンサートを開き、オリジナル曲を披露する。病状は進みつつあるが、「まだまだ歌いたい」。そんな願いを歌声に込める。


都内の会社員、小沢綾子さんは、千葉県に住んでいた小学4年生のとき体に異変を感じた。病院を転々としたが原因ははっきりせず、20歳で筋ジストロフィーと診断された。筋力が低下して体が次第に動かなくなる難病で、呼吸や心機能に影響することもある。「10年後には車いす、その先は寝たきり」。医師にこう告げられた。


「人生終わった」。絶望に襲われたが、「生きるなら楽しく」と、好きだった音楽を再開した。インターネットを通じて同じ病気の男性と知り合ったことも大きい。男性は病院で寝たきりの生活をしながら作詞をしていた。「あなたに歌ってほしい」。ある歌詞を託した数カ月後、男性は亡くなった。


「元気でいられる時間が限られるなら、今を全力で生きよう」。得意な歌を生かし、大手IT企業で働くかたわら、7年ほど前から、休日などに病院や老人ホームなどを訪ね、ライブを開いて歌を届けてきた。託された歌詞も曲になり、ライブでは「定番」だ。


当初は杖をついて歩き、立って歌えた。だが約1年前、自宅から通勤中に転んだ。立ち上がろうとしてもできなかった。


日々の暮らしに車いすが欠かせなくなった。高音が出づらい。長時間歌うのもきつくなった。「歌えるのは今しかない」。自分の体調と向き合い、コンサートを開こうと思い立った。


10日はオリジナルの4曲を含む約10曲を歌う。その一つの「希望の虹」は初めて自分で作詞した。「すべての人が違いを認めて、夢と希望を持てる社会になれば」。そんなメッセージを込めている。


東京都千代田区の全電通労働会館で午後2時開場、同2時半開演。東日本大震災8年を前に、障害者の防災について語り合う時間もある。手話通訳や歌詞の字幕表示もある。詳細やチケットの申し込みは専用サイト(


http://urx2.nu/O7cD



)から。(戸田政考)


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