焼き鳥の缶詰をヒットさせた缶詰メーカー「ホテイフーズコーポレーション」(静岡市)が、今度は鶏の唐揚げの缶詰を完成させ、全国販売を始めた。開発に約2年を費やした力作で、「第2の看板商品に」と意気込んでいる。
同社が1970年発売した「やきとり缶詰」は累計販売数8億7千万缶に達する。同社によると、唐揚げの缶詰は世界初。缶詰は長期保存できるよう、密閉後に外部から圧力や熱を加えて殺菌するが、唐揚げの場合、殺菌の工程で鶏肉の水分が外に出て衣がべたついてしまう。その技術的なハードルから缶詰の実現は難しいと言われてきた。
大きさや衣の量、揚げる時間など細かい調整を繰り返し、70回以上の改良を重ねて製品化にこぎ着けたという。同社商品企画課の水野拓真さんは「揚げたてのカラッと感とまでは言えないが、お弁当に入っている唐揚げくらいの仕上がりになった」と自負する。
賞味期限は2年間。和風醬油(しょうゆ)味、てりマヨ味、旨辛たれ味の3種類で、参考小売価格は税抜きで1缶200円。
発売された1日、試食・販売会…