JR西日本の豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」が2017年6月に運行を開始して以来、発着駅のJR下関駅(山口県下関市)で毎回のように見送りをしている女の子がいる。市内に住む多賀みなみちゃん(2)。11日、同駅の名誉駅長に任命され、瑞風の出発合図をする初仕事を務めた。
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みなみちゃんは鉄道ファンの両親の影響で、列車が大好き。中でも、瑞風は母親の優子さん(38)に連れられて下関駅で初めて見送ってから、深緑色の車体とキラキラした雰囲気が大のお気に入りになった。優子さんが下関駅の発着予定をチェックしては、自宅から2人でバスに乗って見送りに通うようになった。
「瑞風さんに会いに行くよ、と言ったら、前の日から楽しみにしている。出発時刻が朝早いけど、すぐに起きてくれる」と優子さん。瑞風に懸命に手を振るみなみちゃんはJR職員にも人気で、JR西日本下関地域鉄道部が名誉駅長への就任を依頼した。
初仕事の11日は、瑞風とおそろいの緑のワンピース姿で登場。元気よく跳びはねながら両親と一緒に「しゅっぱーつ!」とかけ声をかけた。「楽しかった」とみなみちゃんは大満足。優子さんは「瑞風は中学生以上しか乗車できないので、娘が大きくなるまで見送りをしたい」と話した。(山田菜の花)