山口県下関市の市立下関商業高校で、剣道部顧問の男性教諭が複数の部員に対し、太鼓のばちや竹刀でたたくなどの体罰を繰り返していたことがわかった。学校側は昨秋にこの教諭を顧問から外し、保護者らに説明。市教委は今年1月に体罰と認定し、教諭を厳重注意した。
市教委によると、男性教諭は長年にわたって同校で剣道部の顧問を務めていた。部活の指導中、ばちや竹刀で部員の頭や尻などをたたき、「馬鹿」「アホ」などの暴言も繰り返していた。2017年12月に県外に遠征に行った際は宿泊先で飲酒し、女子部員全員を呼びつけた。うち1人が着ていたベンチコートのフードを頭にかぶせようとした際に生徒が倒れると、その上に倒れ込んだという。
昨年10月、部員らが学校側に訴えて発覚した。男性教諭は「軽い気持ちでやったが、行きすぎた行為だった。認識が甘かった」と話しているという。(山田菜の花)