小学2年生の長女(8)の両手両足を縛って水風呂に入れて殺害しようとしたとして、福岡県警は14日、同県筑紫野市の母親(29)と内縁の夫で自営業の八尋潤容疑者(29)を殺人未遂の疑いで再逮捕し、発表した。県警は日常的な虐待があったとみて調べている。
筑紫野署によると、両容疑者の逮捕容疑は、昨年12月29日午前6時半ごろ、長女の両手首と両足首を縛り、自宅の水風呂に抱え入れて放置し、殺害しようとしたというもの。
発見時、長女は浴槽内で意識を失っていた。浴槽内の水は、座った長女の口や鼻の高さまで張られていたといい、県警は溺死(できし)や凍死の可能性があったと判断した。両容疑者は容疑を認めているという。
2人は長女に「せいやくしょ」を書かせていた。「うそをつかない」「いわれたことはいちどできく」など全10項目が記されていた。違反した項目数に応じて水風呂に入れられる時間が決まっていた。断続的に数時間、水風呂に入れられたこともあったという。
両容疑者は、長女を水風呂に入れてけがをさせたなどとして、傷害容疑で今年2月に逮捕された。県警が押収した証拠品に長女が浴槽内に入れられている画像が残っており、今回の容疑が発覚したという。(岡純太郎)
■長女が書かされた「せいやくし…