災害時に自力で避難できない障害者の支援を中学生に担ってもらおうと、大阪市のNPO法人が独自の訓練プロジェクトを10年以上続けている。昼間に地域にいる若者は中学生という発想から生まれ、中学生計3千人以上が参加。ノウハウを全国に広めようと、冊子作りも進めている。 「私は目が見えず、耳も聞こえません。災害が起きても、自分一人で避難することはできません」 大阪府茨木市の市立豊川中学校。桑村昌和さん(60)=大阪市=が手話で語りかけると、生徒たちは真剣な目で桑村さんの手の動きを追い、通訳者の言葉に耳を傾けた。 「今日は避難経路に階段があると聞いています。段差がある時は、太もも辺りをトントンとたたいてもらえると、よくわかります」 今年1月、同校であったプロジェクトに参加したのは、1年生66人と、視覚・聴覚障害者や車いす利用者ら12人。生徒たちは12人にどんな障害があるのか、災害時にはどんな助けを必要とするのか、説明を聞いた上で、地震が起きた想定で2階の教室から体育館まで一緒に避難した。 12人全員が避難するまでにかかった時間は15分弱。 「車いすを持って階段を下りる時、重くて怖かったけど、乗っている人はもっと怖いはず」「近所に障害のある人が住んでいるかどうか知らない。もっと周りに目を向けようと思った」 訓練終了後、生徒たちは感想を語り合った。 プロジェクトを主催するのは被… |
災害時の障害者支援、担うのは中学生 NPOが奮闘中
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