全国で劇場を展開するシネコン大手のTOHOシネマズは18日、6月1日から映画鑑賞料金を改定すると発表した。現在1800円(内税)の一般料金が1900円(同)になる。
同社にとって、前身のヴァージン・シネマズ・ジャパン時代も含めた1997年の設立以来初となる一般料金の値上げとなる。アルバイト人件費を中心とした運営コストの上昇や各種設備投資への負担増が原因だという。
同社は2014年に消費増税を理由にレディースデイやシニアなどの割引料金を100円値上げしたが、一般料金などの基本料金は据え置いた。今回の改定では、これらの割引料金もさらに100円値上げして1200円になる。大学生以下の鑑賞料金およびレイトショーの料金の改定はなく、12月1日の「映画の日」は1千円で現行のまま。同社は「現時点では、消費税増税時のさらなる値上げは考えていない」とコメントしている。(伊藤恵里奈)