現役引退を表明した大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(45)。プロ野球オリックスに1991年のドラフトで同期入団し、ともに鉄壁の外野を形成して95年のリーグ優勝、96年の日本一に貢献したオリックスの田口壮コーチ(49)が22日、取材に対して思いの丈を語った。
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イチローが現役引退「大変幸せ」 28年で4367安打
前夜の記者会見をテレビで見たという田口コーチ。笑顔でひとつひとつの質問に答えていた盟友の姿に「心を整理して、泣かんと覚悟を決めて臨んだと思う。会見自体が彼らしかった」と振り返った。
イチローが会見で「草野球を極めたい」と発言したことにも触れた。「肩を作っておきたいです。多分(イチローは)投手をやると思うから、捕手くらいでやらせてもらえないかな。もう一回一緒にプレーしたいので、草野球を頑張ります」と肩を回すしぐさを見せた。
会見中にメールで「お疲れさまでした。ゆっくりして」とねぎらったという。返事の内容は明かさなかったが、「いろんな方からもらっているでしょうに、おそらく全員に返している。人柄がわかる」と目を細めた。(大坂尚子)