インタビューに応じる河村隆一さん=東京都世田谷区、篠田英美撮影
コンサートを開くなど奈良・薬師寺とゆかりの深いミュージシャンの河村隆一さん。今年1月にがんを公表すると、薬師寺のお坊さんから電話をもらったそうです。奈良時代に建立された薬師寺東塔が約110年ぶりの解体修理を終えるのを前に、自身の闘病生活などについて聞きました。
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河村隆一さんが語る人生のテーマ 薬師寺東塔修理に期待
――1月にブログで肺腺がんの手術を受けたことを公表されました。それから1カ月余りでもうツアーを始められています。コンディションはいかがですか。
体は完全に復活しているんですけど、ライブを1カ月くらい休むことがいままでなかったので、ちょっと声帯を傷つけてしまっていますね。ですが、ジムでリハビリを重ねたら、痛みはほとんどなくなりました。運が良かったと思いますね。
今回もし運良く早期発見できていなかったら。がんのステージが上がって、余命あと1年、半年っていうこともありえたと思います。そう考えると、ライブ1本1本の重みを感じます。自分の人生を賭けたライブパフォーマンス、何を残せて、どんなものをファンの皆さんに持って帰ってもらえるんだろうか。そういうことをすごく考えるようになりました。
――がんがわかり、落ち込んだり弱気になったりすることはなかったですか。
最初に歌のことを心配しましたが、今回のオペではほぼ肺活量が落ちたという感覚はないだろうと言われてすごく安心しました。
その後、ファンやスタッフ、家族へ思いを巡らせた河村さん。LUNA SEA結成30年にあたり、過去・現在・今後を語ります。
がんって聞いても、「え、もう…