恩師に見抜かれ、少しだけ前向きに 高松商の三塁コーチ——贯通日本资讯频道
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恩師に見抜かれ、少しだけ前向きに 高松商の三塁コーチ

高松商の背番号15は、三塁コーチの古市悠八君(3年)だ。1年のとき、思うようにボールが投げられない「イップス」になり、一時は野球を諦めかけた。恩師や部員に支えられた今は、28日の市和歌山(和歌山)戦に向けて意気込んでいる。


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チームは26日、兵庫県伊丹市の球場などで練習に励んだ。1回戦は三塁コーチとして選手たちを何度も本塁に導いた古市君も、バットを振っていた。


もともとは三塁手。1年生の11月ごろ、球が突然、投げられなくなった。腕を思いきり振っても、球を握ったままだったり、数メートル先で落ちたり。頭でやろうとしても、体が言うことを聞かない。キャッチボールもできなくなった。


原因を知りたかった。医師のもとに通った。部員が調べてくれたインターネットの情報や、本にあった方法を試した。


2年生の夏。学校も練習も行きたくなくなった。甲子園で活躍したい一心で入った高松商の野球部。応援してくれる家族や先輩たちは裏切れない。その思いが学校に足を運ばせた。


三塁コーチを任された昨秋。四国大会で優勝し、母校の太田中学校(高松市)を訪れた。野球部の監督は優勝の報告を聞き、こう言った。「最近、うまいこといきよんか」。見抜かれた気がした。1時間をかけて悩みを明かした。少しだけ、前向きになれた。


最近も、ノックには加わらない。ゲーム形式の練習も、打者や走者で入る。部員たちはイップスには触れず、普通に接してくれる。このほうが気が楽だ。


選手としてグラウンドに立ちたい気持ちはある。でも、少しでもチームに貢献できることがうれしい。「状況を見て、積極的に腕を回したい」


長尾健司監督は「参加校の中でも、トップクラスの判断力。チームに代わりはいない」と評価する。50メートル走は6・3秒で、代走としても期待されている。(小木雄太)


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