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13年前の甲子園出場時メガホン千個 洗って干し復活

第100回全国高校野球選手権記念大会に出場する香川代表の丸亀城西の壮行会が27日、同校で開かれ、選手たちを全校生徒や教職員約700人が拍手や声援で激励した。福田直人主将は「まずは一勝を目標に全力で戦ってくるので、応援よろしくお願いします」と呼びかけた。


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大会は8月2日に組み合わせ抽選会があり、5日に開幕する。校内は13年ぶりの甲子園出場を伝える号外があちこちに貼られ、アルプススタンドから応援する準備も着々と進んでいる。


チアリーダーは、香川大会はバトントワリング部員9人が中心だったが、甲子園では新たなメンバーが加わる。熱中症対策なども考慮し、運動部を中心に声をかけて募った。弓道部から参加する田所唯菜さん(2年)は「甲子園で応援できるなんて、一生に一度あるかないかの貴重な機会。初めてのチアに不安もあるけれど、全力プレーを精いっぱい応援したい」と意気込む。


応援部はなく、応援団は野球部の1年生が務めるのが恒例だ。香川大会の約2週間前から踊りや声出しを練習してきた。「一番声がでかくて元気がいい」と3年生から団長に指名されたのは、吉田新君(1年)。香川大会のスタンドでは、いつも先頭に立って声を張り上げ、試合後のエール交換の頃にはガラガラ声になった。「応援がグラウンドの雰囲気を変えることもある。甲子園でも先輩たちに届くように、思いっきり声を出して応援したい」。壮行会でも「フレーフレー城西」とエールを送った。


攻撃時に流れる応援歌は、選手たちのリクエストでそれぞれ決まっている。「シロクマ」は、延長戦になった3回戦の寒川戦で流れを変えた「魔曲」で、準決勝の英明戦でも逆転の好機で演奏されたという。沖縄歌謡「ハイサイおじさん」は今年使い始めた曲で、吉田君は「楽しげなメロディーや指笛などが人気です」。吹奏楽部はこれら15曲ほどを練習しており、試合当日には卒業生も駆けつける。


学校によると、初戦は3年生の希望者と1、2年生の全員がバスで甲子園に行く予定という。


校舎の中庭には、黄色のメガホンがずらり。生徒会役員たちが、13年前に甲子園で使ったメガホン約1千個を倉庫から引っ張り出してきた。砂ぼこりなどで汚れたままだったため、一つ一つこすり洗いをして干す作業を繰り返す。会計担当の西川唯さん(1年)は「みんなに甲子園でも応援を頑張ってもらえるように、きれいにしている。夏休み返上で大会に間に合わせます」。(福井万穂)


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